医院長 寺本 和弘のご紹介
めまい・耳鳴り・難聴治療への思い
めまい、耳鳴り、難聴疾患は耳鼻咽喉科、脳神経外科、脳神経内科、一般内科、神経眼科などの知識が必要な領域で、まさに学際的な疾患です。
医院長 寺本は卒業当初から、埼玉医科大学の坂田 英治先生が主宰し当時日本で初めてのめまい、耳鳴り、難聴の専門教室である平衡神経科に入局し、以来一貫して現在までめまい、耳鳴り、難聴の患者さまの診療にあたってまいりました。
めまい、耳鳴り、難聴患者さまの、人には言えない、言っても理解してもらえない苦痛や不安に毎日向き合って、その改善に取り組んでまいりました。
その積み重ねから、寺本クリニックをめまい、耳鳴り、難聴の専門クリニックとして開院いたしました。スタッフ全員で患者さまの立場に立って、そのお気持ちに沿いながら、患者さまそれぞれの疾患に沿った治療をおこなっていきたいと思います。
医学博士
日本めまい平衡医学会・専門会員、めまい相談医
日本耳鼻咽喉科学会専門医
補聴器相談医
所属学会
日本耳鼻咽喉科学会専門医
日本めまい平衡医学会・専門会員、めまい相談医
日本聴覚医学会会
日本耳科学会会員
日本神経内科学会会員
日本神経眼科学会会員
【めまい相談医】とは・・・
2011年より、めまいに対する専門的知識と高度の診療技術を持つ医師に対して一般社団法人日本めまい平衡医学会より「めまい相談医」として認定する制度が始まりました。近年、めまいの治療には専門的知識が必要であるという認知が高まったことから、この「めまい相談医」の認定を得る医師も増えています。
【日本めまい平衡医学会・専門会員 】とは・・・
「めまい相談医」とは別に、日本めまい平衡医学会が定めた水準(一定数以上の論文発表を行うなど)を満たし、特に学術的研究の専門家であると認定された医師をめまい診察のスペシャリスト「専門会員(アクティブメンバー)」としています。(2020年12月現在、兵庫県では10名のみ)
充実の検査設備
めまい、耳鳴り、難聴は他人にはなかなか理解してもらえない疾患です。当院ではこの目にみえない病態をできる限り客観的に評価する検査機器を備えております。
質問紙による評価
めまい、ふらつき感、平衡障害によって生じた自覚的な不自由度、苦痛、ストレスに対しては質問紙を用いて評価をおこないます。
丁寧な質問紙
めまいの状態を把握し原因を探っていくには、患者様から詳しいお話を聞くことがとても大切です。
そのため当院の質問紙は細かなことまで丁寧にお伺いするものになっています。ご自身の状況を整理するためにもお役立てください。
体平衡検査、眼球運動検査
体平衡検査
コンピューター解析重心動揺計、ラバーマット負荷検査をおこないます。実際の歩行、足踏み、起立静止姿勢を動画にて記録する場合があります。
コンピューター解析 重心動揺計
この機械の上に目を開けて立っていただき、体の重心などのバランスを測定します。
ラバーマット負荷検査
さらに重心動揺計の上に特殊なラバーマットを敷くことで、足によるバランスを取る力を遮断し、内耳のバランスを取る力を測定することができます。
重心動揺計は多くのクリニックで採用されていますが、このラバーを敷いた検査は手間がかかり、実施するところは少ないです。
眼球運動検査
めまいやふらつきでお困りの患者様には、眼球の動きが上手にコントロールされているかを調べる検査を行います。自発眼振検査や注視眼振検査、その他の検査がありますが、目視では判別しにくい場合もあるため、以下のような検査機器を用いて検査します。
赤外線フレンツェル眼鏡(両眼)
通常は単眼のものが多いのですが、当クリニックでは両眼のものを利用しています。
めまいやふらつきの原因が脳の病気の場合、左右の眼球が別々に動く場合があります。それを判別するにはこの両眼タイプが非常に有効であるため採用しています。
電気眼振図検査
目の動きをコントロールする脳や内耳の働きを調べる検査です。目の周りに電極をつけて頭を固定し、目の前に映し出される映像の動きを追うことでしらべます。
こちらは通常の耳鼻科に置いていることは大変珍しく、大学病院などの大きな病院にしかあまり設置されていません。
眼球運動検査装置(vHIT対応)
三半規管の機能を検査する装置です。
従来のめまい検査では患者様にとって身体的・時間的に大きな負担がありました。この装置で行うvHIT(Video head impulse test)という新しい検査方法であれば、患者様の負担を大きく減らし、かつ従来より詳しい検査が可能です。
聴覚系検査
聴力検査室(バリアフリー対応)
純音聴力検査、語音聴力検査、耳鳴検査などを行う防音室です。
細かなことですが、一般的な聴力検査室では入り口に段差が少しついています。当クリニックでは逆に少し段を下げることで、バリアフリーに配慮しています。
オージオメーター
左右の聴力を検査します。一般的なクリニックでは聴力検査のみですが、当クリニックでは耳鳴りの検査も行います
耳鳴りの測定というのはあまりお聞きになったことがないかもしれませんが、実は同じ機器で可能です。ただ繰り返し何度も音を聞いて頂くなど大変手間がかかるため、実施しているクリニックは大変少なくなっています。
また、語音聴力検査(言葉の聞こえ方)も測定するケースがあります。当初の言葉の聞こえ方を測定しておき、独自のCDを使ったトレーニングなどを行った後、語音聴力が改善されているかどうかを見ます。
さらに、補聴器の調整などにもよく使われます
インピーダンスオージオメーター
チンパノメトリー(鼓膜の動きを調べる検査)や、レフレックス検査( あぶみ骨筋反射検査 )などに利用する機器です。
ABRとASSR
脳幹聴性反応(ABR)検査、聴性定常反応(ASSR)検査を行う検査室および検査機器です。
聴力の脳波を測定する機械です
防音と電磁波を遮断するシールドの設備に大変コストがかかるためあまり多くのクリニックでは採用されていないかと思います。
リハビリテーションへの取り組み
良性発作性頭位めまいに対するリハビリ指導
耳石が迷入した半規管を同定して、またそれが浮遊耳石なのか、クプラ結石症なのか、ライトクプラなのかを検査した上でおこないます。具体的にはEpley法、Lempert法、Gufoni法などを指導させていだき治療ならびに再発予防をおこないます。
慢性内耳性めまいに対するリハビリ指導
その障害内耳障害の範囲と程度を検査した上で、視覚を安定させるリハビリ方法、身体を安定させるリハビリ方法について指導させていただきます。
中枢性疾患に伴うめまい、ふらつき感に対するリハビリ指導
めまい、ふらつき感が脳梗塞なのか、変性疾患なのか、軽度認知症によるものなのか、パーキンソン病によるものかなど疾患を同定して、視覚を安定させるリハビリ方法、身体を安定させるリハビリ方法、歩行訓練方法などについて指導させていただきます。
耳鳴りに対するリハビリ指導
音響治療として環境音、音楽、補聴器などを取り入れて耳鳴り軽減を図り、また耳鳴りのストレス緩和、耳鳴りに対する知識をお話しして改善を図ります。
難聴感、耳閉塞感に対するリハビリ指導
補聴器装用指導、補聴器の有無に関わらず音の方交感、合成能、速聴などを利用し軽減を指導いたします。